新しい輸出産業に？

　櫻井孝昌　『世界カワイイ革命　－なぜ彼女たちは日本人になりたいと叫ぶのか－』読了。

　薄々知ってはいたが、よく読んでみるとけっこう知らない。ゴスロリ、ロリータ、制服……別にＡＶの世界じゃなくて、いわゆる『下妻物語』の桃子のファッションが、日本発信の新しい流行として世界を席巻しているという事実。女子はそんなにもレースやフリルが好きだったのか、とその辺りは年齢的にもたいして共感は出来ないが。
　最近あるパネルディスカッションで聞いたロバート・キャンベルさんの発言で、「Cool　JAPAN」という言い方はダサい、というのがあった。ブレア首相時代にイギリスがやった「Cool　Britannia」の二番煎じであることもそうだし（キャンベル氏は「二匹目の泥鰌を狙っても……」という表現をされていましたが）、とにかく「官」のつけたお仕着せのコピーで、全然よくない、と。
　このせっかくの日本発のファッションも、官が出てきて輸出、とか始めてしまうと途端にダサダサになるのだろうか。上海万博のときの日本のステージとかも、見てないけどコンセプトを見ただけで「えー？」って感じだったしなあ。ある意味国策としてこういうカルチャー・ファッションの発信をちゃんとやるならいいけど、邪魔すんな、といわれないようにしてほしいものだ。

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タグ：櫻井孝昌 世界カワイイ革命