書き方だけれど [本]
坂出祥伸『道教と東南アジア華人社会 その信仰と親族的結合』読了。
東南アジアのいわゆるチャイナタウンを歩くと、土地の名を冠した同郷会に加え、「○氏宗族会」のような同族会=宗族会の建物の看板がよくある。婿入りOKの日本社会の家族制度では、なかなかこんなふうにはならないけれど。しかしなあ、なんかこれ以上は研究できないのかなあ。一族の中にも必ずしも名誉となる者ばかりではないだろうし……ガイドブックを掘り下げるくらいのことに供する、というのではあまりに中途半端だ。
仁科邦男『犬の伊勢参り』読了。
なんか、面白かったりして。なかなかそしる者のない司馬遼太郎の『街道を行く』が形無し。犬がお伊勢さんをお参りできたと、そしてそれが皆が驚くことでもなくなるような、そんな社会が確かにあったのに、司馬遼太郎が妙に上から目線で「またまた~」みたいな書き方をしたのが、筆者は許せないんだな。日本の時代背景、そして日本人の自然との取り組み方の西洋との違いがよくわかって興味深い本。猫は残念ながら施餓鬼で施されたおかゆにがっついて口をやけどして(猫舌なのに)、伊勢参りが果たせていないらしい。まあ、猫らしくはあるが。
東南アジアのいわゆるチャイナタウンを歩くと、土地の名を冠した同郷会に加え、「○氏宗族会」のような同族会=宗族会の建物の看板がよくある。婿入りOKの日本社会の家族制度では、なかなかこんなふうにはならないけれど。しかしなあ、なんかこれ以上は研究できないのかなあ。一族の中にも必ずしも名誉となる者ばかりではないだろうし……ガイドブックを掘り下げるくらいのことに供する、というのではあまりに中途半端だ。
仁科邦男『犬の伊勢参り』読了。
なんか、面白かったりして。なかなかそしる者のない司馬遼太郎の『街道を行く』が形無し。犬がお伊勢さんをお参りできたと、そしてそれが皆が驚くことでもなくなるような、そんな社会が確かにあったのに、司馬遼太郎が妙に上から目線で「またまた~」みたいな書き方をしたのが、筆者は許せないんだな。日本の時代背景、そして日本人の自然との取り組み方の西洋との違いがよくわかって興味深い本。猫は残念ながら施餓鬼で施されたおかゆにがっついて口をやけどして(猫舌なのに)、伊勢参りが果たせていないらしい。まあ、猫らしくはあるが。
2013-08-01 22:42
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