SSブログ

世界は偶然と突然に満ちている [本]

 田中真知『たまたまザール、またコンゴ』読了。

たまたまザイール、またコンゴ.jpg

 やだなあ、サルの燻製。でも、「なあに、ただの肉ですよ」といえるように努力する作者は、やっぱり昔ながらの旅人だ。親子ほども違う昔のバックパッカーと今どきの男の子(まあ、変わりもんだが)のコンゴ川を下る旅というのが、なんとも面白かった。偶然と突然に、「まあ、そんなもんか」とすべてを許せるようになれば、本当に強いだろうなあ。でも日本のストレスって、そういうのと違うし。

 米原万里『米原万里ベストエッセイⅡ』読了。

米原万里ベストエッセイⅡ.jpg


 Ⅰから読んでもⅡから読んでもおんなじだと思って、まず目についたⅡを手に取った。やっぱり面白くて……惜しい人を亡くしたとつくづく思う。特に仕事で接したロシアの要人たちシリーズが秀逸! おしゃべりで海外のほうばかり向いているゴルビー、本当に酔っ払いのエリツィン、そして老いてから再婚した妻を心から愛するサハロフと、なんかみんなクセがすごい。


nice!(7)  コメント(2) 
共通テーマ:

nice! 7

コメント 2

溺愛猫的女人

米原万里さま、猫好きとしても素晴らしい方でした。
by 溺愛猫的女人 (2018-03-03 21:28) 

あーる

溺愛猫的女人さん
そうそう。愛猫の無理ちゃんと道理ちゃん、どんなにか悲しかったでしょうね。
by あーる (2018-03-03 21:39) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。