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癖のある人物ばかり [本]

 三好徹『女役座一代-戦後人物誌-戦後人物誌-北村サヨ伝』読了。

女役座一代.jpg

 物故作家を必ず読むという習慣で読んだけれど、この人、ミステリの人だとばかり思いこんでいた。ジャーナリストだったのだな。北村サヨに辻政信、伊藤律と、なかなか癖のある人物伝が続く。この本が出たころは、まだ伊藤律が中国で行方不明、で終わっている。亡くなってから認識を新たにした作家だったりして。

 宇佐美まこと『愚者の毒』読了。

愚者の毒.jpg

『ボニン浄土』に続いて読んだ。面白さとしては『ボニン』のほうが楽しかったが(小笠原という目新しい土地が出てきたから?)、が、相変わらず伏線の回収の仕方がすごい。最後はちょっと出木杉間はあったけれども、小説としてのカタルシスがあるからまあいいのかな、このラストは。もう一冊くらい続けて読んでみたい作者。

 門井慶喜『新選組の料理人』読了。

新選組の料理人.jpg

 最初は比較的ほのぼのとした雰囲気だったが、やはり新撰組もの。血なまぐさいし、なんというか最後はちょっとやりきれない最後。主人公に好感は持てたものの……、結局はつらいことになりそうな予感で終わるのは、辛い。
 

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コメント 2

溺愛猫的女人

「ボニン浄土」あと10人待ち、読み終わったらこちらも読んでみます。
「新選組の料理人」うわぁー題名に惹かれる!
by 溺愛猫的女人 (2021-07-09 12:22) 

あーる

溺愛猫的女人さん
「料理人」のほうは、あんまりいろいろ料理は出てきませんでした。『ボニン…』の作者、もともとはホラーで出てきた人なんですよね。ホラーのも読んでみたくなりました。
by あーる (2021-07-09 12:42) 

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