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ちょっとなあ……から面白いのまで [本]

 紀蔚然『台北プライベートアイ』読了。

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 この私立探偵=プライベートアイを始めた主人公のキャラが面白いのだが、このままどんどんいろいろな事件を解決していく短編集かと思って読み始めたら、もうちょっとヤバい相手に狙われる話だったりして、ちょっと期待と違った。続編ないかな。

 砂川文次『ブラックボックス』読了。

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 うーん、なんだろうな。ろくでなしの日常を読まされているのか……どうしてこういう人間ができるのか、環境が人を作るのか……話自体はよく読まされた感じがするけれども、何を書きたかったのかよくわからない。

 中山七里『逃亡刑事』読了。

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 読み終わって、「これって中山先生だよね?」と表紙を二度見。とんだグロリアで、なんか全然……ノンストップでスリリングな以外ちょっとあまり……。

 瀬尾まいこ『おしまいのデート』読了。

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 表題作はおそらく読んだことがあるが、これはまた読んでもいい話なのでよい。が、途中入っていた、野良犬にいろんなものを食べさせる話はちょっと……ニンニク入った餃子とか、死ぬかも知らんし。ちょっと非常識な人なのかと思ってしまう。

 山本幸久『大江戸あにまる』読了。

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 そうだよなあ、異国の動物たちは、別に来たくてお江戸に来たんじゃないもんな……と、せつなくなる話。ユーモラスだが、最後には動物たちの悲しい目がちらついてしまう。

 高殿円『グランドシャトー』読了。

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 そうか、あのグランドキャバレーというのは、もともとは大阪が発祥の地だったのか。学生時代にはまだ横浜にも存在して、年寄りが群れ集っていたが。痛快だが、やはり最後は物悲しい。時代とともに滅びる存在だもんな、どうしても。


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コメント 2

溺愛猫的女人

先日、台湾文学が今、とても面白いという特集を読みました。読んでみようかなと思っていたところです。『台北プライベートアイ』、借りてみますね。
by 溺愛猫的女人 (2023-08-30 14:05) 

あーる

溺愛猫的女人さん
『台北……』は、街の描写もとてもよかったと思います。あとは、私が読んだのは呉明益くらいかな。面白かったです。
by あーる (2023-08-30 14:30) 

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