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立て続けに三冊 [本]

 まずは、浅田次郎『椿山課長の七日間』読了。
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『天国までの百マイル』ほどにどんどん泣かされはしなかったが、やっぱり、泣きのツボにばっちり入る。椿山課長の化身たる和山椿は、実際には石原さとみの年齢ではなく、39歳キャリアウーマン風。これといって思い浮かばないが、元ヅカ女優で同じくらいの年回りのあんまりブスじゃない人のイメージ。人は、こんなにもいろいろな思いを残して、それでも死んでしまうのだなーと思うと、悲しい。
 次に、伊坂幸太郎『陽気なギャングの日常と襲撃』読了。
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 後書きで、『陽気なギャングが世界を回す』の続編であったと知り、愕然。あっちを先に読まなくちゃいけなかったんだ! 十分面白かったのだが、なんか悔しい。
 最後に、高樹のぶ子『透光の樹』読了。
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 女流性愛文学の大家、さすがにエロはばっちり。大人の恋愛の激しさ・寂しさを描いて秀逸。男の側の家族についてはほとんど書かれていないけれども。岸辺一徳・秋吉久美子の映画は全然よくなかったらしいが。原作を読んでも、この二人のイメージじゃない感じがした。
 何だか、会社への行き帰りに持って行くのを忘れたりなんかしているうちに、三冊をほぼ並行して読むことになってしまった。それぞれキャラが立っているので、全然問題なかったが。でも、こういう読み方をしていると、後で思い出そうとしたときに混同してしまう恐れは大きいのです。
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タッジーマッジー

伊坂幸太郎の陽気なギャングシリーズは、
私の中での鉄板です。
世界を回す、から読むと、より面白いから、
まっさらなキモチでぜひ2回目どうぞ。
浅田さんは毎回号泣するので読めません(T_T)
高樹さんはイメージ先行で食わず嫌い。
こうしてみると私って器が小さい…。
あーるさんはほんと読書家でいつも驚いてます。
積読ばっかりしてるなー最近。
by タッジーマッジー (2010-06-26 00:09) 

あーる

やっぱり、そうですかあ。
いきなり続編から読んじゃうっていうのが私の場合はよくあって、いつも後悔するのです……。
高樹のぶ子さんは、好き嫌い、あるでしょうねえ。作品の中でもいろいろあるし。
世の中、読みたい本は山ほどあるので、好きなものから読んでいかないと時間がもったいないです。器が小さいってことは、ないと思いますよ。
私の場合、図書館の返却締め切りに追いまくられて、積読ができないのです。
by あーる (2010-06-26 00:17) 

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