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資料のつもりでしたが [本]

 廣畑涙嘉『オトコが女になるとき』読了。
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 資料のつもりで読んだが、かなりエキセントリックな性同一障害者の叫びを延々聞かされた感じで、途中すっ飛ばして読んだ。いわゆる告白本であって小説ではないので、当たり前なのだが、こういうのは辟易することはあってもおもしろがって読むことは出来ない。もちろん真面目に書いている本だし、作者のものすごい苦悩はよくわかるのだが、ちょっと激しすぎるキャラクターで、周りが自分に振り回されているのは本人もよく分かっているらしい。ただ単に私にあわないだけかもしれないし、これを読んで元気づけられたり、同調したりする人もたくさんいるのかも知れないけれど。
 昨日聞いた藤田宜永先生のお話にもあったとおり、告発を書いても小説にはならないということが、よくわかった。藤田先生の、自分の小説で「元気をもらえますか?」とか言われても困る、という苦笑が印象的でした。そうか、そういう本でないと売りにくい時代なのかなあ。

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