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すごい分厚い本ですが [本]

 本田靖春『我、拗ね者として生涯を閉ず』読了。
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 小学生の時に寝ころんで読んで、謝って頭上に落下させた『田河水泡全集』に優るとも劣らぬ厚さ。ハードカバーで582p、ずっしりと、その人柄をあらわすような重さ。
 新聞記者って、昔はむちゃくちゃだったんだなあと思うが、その分、きっちりとした矜持を持ったすごい人たちもたくさん存在したらしい。読売新聞社会部記者を生涯(退社後も)貫いた作者は、晩年は病気で下肢を切断したりと壮絶な暮らしを送り、その中で何度かの中断を経て書いた自伝。もちろん事件・人物取材もきっちりするけど、自分のこともきちんと残している。他者が言うといかにも軽いが、これが「記者魂」というものなんだろうな。
それにしても、なんだかこういう人は朝日の記者かと思ってしまうんだが、正力・ナベツネの陰でいろいろ言えない読売の記者もあるいはたくさんいた(いる)のだろうな。

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