恐怖の余韻

　昨日に引き続き、エアコンをかけない暑い部屋で、麦茶をがぶがぶやりながらＤＶＤ鑑賞。暗いです……

　ポン・ジュノ監督『殺人の追憶』を観た。

　大好きなソン・ガンホが田舎刑事役で出てくるので借りたわけですが、この野暮ったさがたまらん　ソウルから来た都会派刑事役のキム・サンギョンって、アンジャッシュの右側に似たいい男だけど、ソン・ガンホの前では霞んでしまうなあ。
　韓国軍事政権下に起きた実際の未解決連続殺人事件をモデルにしているというけど、1986年の段階でこんなふうな灯火管制とかをきっちりやっていたということが、今となっては信じられない。でも、いまだに恐怖はそばにあるわけだし……。
　それにしても、ソン・ガンホと最初にコンビを組んでいた粗暴なだけの若い刑事の跳び蹴りが本当に見事で、常に迷いがなくて面白かった。田舎の居酒屋での乱闘シーンもあったけど、やっぱり皆さん基本は蹴りから入るんだなあ。あ、ポン・ジュノ監督って、『グエムル』と同じ人か。面白い！　最後のシーンも余韻があって怖いし。

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