ボランティアととびきりの餃子 [イベント]
昨日は、「ハートプロジェクト」の写真洗浄ボランティアに行きました
集合場所は東京モノレール「新整備場」駅前。飛行機がひっきりなしに発着
無理に連れてきた友人。他の参加者におばさまが多いので嫌がっている
作業は、ANAが体育館のような場所を提供してくれて、その中でやります。そう暑い日ではありませんでしたが、空調も効いているようで快適です。
この日は気仙沼で集められたアルバム類が対象で、ぐしょぐしょにぬれたアルバム類を1.解体(台紙から助かりそうな写真を外す)→2.洗浄・乾燥→3.新しいミニアルバムに詰める という作業を行います。
A、B、Cの三つの班に分かれ、それぞれが上記1、2、3の作業を行います。総勢30人くらいでしょうか。女性が圧倒的に多く、男性の数は6~7人程度。
私と友人はA班に入れられ、解体作業です。泥や海水にまみれて重くなったアルバムを開き、台紙から比較的状態のいい写真を外していきます。海水や泥のせいでインクが浮き、ぐちゃぐちゃになってしまった写真は「供養箱」に入れます。こちらは祐天寺のお坊さんがまとめて供養をしてくださるそうです。
アルバムの写真は、透明なシートでぴたっと貼り付けられたものが多いのですが、シートを剥がさないときは大丈夫そうに見えても、シートと写真の間に水が入りこんでいて、シートを外した途端にぐちゃぐちゃに崩れてしまう残念な写真も多い。特に、古い写真はインクの定着が悪いらしく、なかなか残せるものがありません。アルバムには乾いた泥がたくさんこびりついていて、解体している間にボロボロ落ちます。エプロンもあった方が良かったかな。
写真干し場(業務用の送風機で乾燥させます)
ボランティアの作業ということで仕方がないのですが、サブリーダーみたいな人たちの指示がけっこうまたみなまちまちで、友人がいらついていました。「このくらいお顔が残っているのは、救ってあげてくださいね」というリーダーの方もいるのですが、洗浄・アルバム詰め・返送の手間を考えると、どう考えてもアルバムの主人公の姿が残っていない集合写真の残骸みたいなもの(10~20人写っている中のかろうじて2~3人の顔が残っている)とか、人物がまるで写っていない庭木の花の写真とかを本当に残していいものか……アルバムの一冊もバラしていると、だいたいここのうちの人の写真がどれなのかは見当がついてきます。それを、いきなり回ってきたリーダーの人に、「あー! こういうのは捨てないで!」と言われてもなあ……。
まあ、はっきりとした指針がないのが善意のボランティアなんだとは思いますが、日が経つにつれてアルバムの劣化がどんどん進んで行っている状況を目の当たりにすると、ある程度の効率重視も仕方がないように思えるのですが(少なくとも、我々の前のタームまでは、すべてボランティアの人が1~3までの作業を1回のうちに経験できるように……なんてことをやっていたらしいのですが、どう考えても午前と午後でまるで違う作業を行うのは効率が悪いので、一つの班は同じ作業だけを行うという方針に切り替えたとのこと。別に「こういう作業をやってみたい!」って言って集まってきた人たちじゃないんだから、それでいいじゃん)。
まあ、それはともかく、アルバムをめくっていると、成人式や結婚式で着飾った幸せそうな写真、大きな猫が赤ちゃんをあやしている古い写真、老人会で温泉に行った楽しげな写真と、さまざまな場面に出会い、全然知らない人なのに「みんな、今頃どうしているかな」と、気にかかります。
作業が終わると、ANAの人が記念にポケモンうちわと飛行機のちっちゃなファスナーにつける飾りをくれました。アルバムの持ち主が生きていてくれるといいなあ、そして、どこかの展示場でこのアルバムを見つけてくれるといいなあ、と思いながら会場を後にしました。
ANAは、場所の提供の他、人も出して、また、みんなに差し入れでアイスキャンデーもくれました。CSR部門の方なのかどうかわかりませんが、少なくとも4人は出てくれていたようです。
で、帰り道、せっかく蒲田を通るのでここは餃子でしょう! ということで蒲田餃子ランキング2位、金春本館へ。
金春近くのスナックの屋根に……
何かご用?()
労働の後のビールはうまい!
ニンニクのきいた空心菜の炒め物、そして……
水餃子!
焼き餃子!
大きめ小龍包!
ゆで豚タン!
普通にテーブルに出ている醤油・ラー油・お酢の組み合わせタレの他に、ニンニク醤油が出てきて、これが美味い! 帰りの電車に乗り合わせた人にはずいぶん迷惑だったとは思いますが……。
お腹パンパンで、飲む方は生ビール2杯ずつしか入りませんでした。ここのお店は飲み食べ放題3,675円なんかもやっているので、今度来るときは規定の3人以上集めて突撃です!
あたし、行こうか?(コ)
ココアちゃんは1人に数えてくれないと思うなあ
にゃーんだ、つまんにゃい(コ)
2011-07-24 19:05
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コメント(19)
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あーるさま、お疲れ様でした。
スナップ写真って一枚一枚がその方にとって大切な宝ものだと思います。
いつか持ち主のもとに戻る日がくることを祈っています。
by 溺愛猫的女人 (2011-07-24 20:57)
溺愛猫的女人さん
被災地ボランティアに比べると、全然たいした労働量ではありません(洗浄が一番立ち仕事でたいへんなようでした)。
ただ、アルバムのダメージを見ると、その持ち主の人たちが今も無事でいらっしゃるのか、ただただ心配になります。
by あーる (2011-07-24 21:15)
お疲れ様でした。
この間、そのあたりまで仕事で行きました(^_^;)
蒲田に寄ったということは、京急で行かれたのですね。
アルバムの判断、難しそうです。その人にとって何が大事かわからないだけに。
by ChatBleu (2011-07-24 22:31)
ChatBleuさん
京急で行きましたよ。蒲田のあの辺り、なかなかいい雰囲気です。
アルバムは、ほとんど丸一冊ダメか! と思うと、中の方にだけ数枚何とか見られるのが残っていたりしてほっとしたりします。それにしても、海水に浸かるということで、あんなにインクがぐちゃぐちゃに流れてしまうものだというのは初めて知りました。
by あーる (2011-07-24 23:02)
ボランティアおつかれさまでした。
大変な作業かとおもいますが、
本人の手に戻ったら すっごく嬉しいでしょうね~^^
by manekiuri (2011-07-24 23:34)
manekiuriさん
プロジェクト発起人の方は、「これが持ち主の手に戻ることによって、その人の生きる気力になってくれれば」とおっしゃっていました。本当に戻すことができるかわかりませんが、もしそうなってくれればこちらもうれしい限りですね。
by あーる (2011-07-24 23:44)
こんばんは。
お疲れ様です。
この労働の後は格別にビールがおいしかったでしょう。
涼しい日に風邪をひき、がっかり(;^_^A アセアセ・・・
by green_blue_sky (2011-07-25 00:02)
おつかれさまでした。
こうしてみると、プリントされた写真の方がまだ、
ボロボロになったとしても残る可能性があるので、
いいのかなとも思いました。
パソコンに入っているデータとかだったら、衝撃や水で一瞬でパァですし…。
ところで犬万作るのでしたらご案内しますよ(^‐^;
きっと売る程作れます。
by りる (2011-07-25 02:57)
写真の復旧ボランティアはやって見たいなと思います。
全部流されたって言う人でもこの写真見つかって良かったって声が聞こえると
とてもうれしい物だと思います。
知らない人の写真でも思い出にかかわる事って嬉しい物ですよね。
by ろき (2011-07-25 08:50)
ボランティアお疲れ様でした。
地道な作業ですね。1枚でもたくさんの写真を残してあげたいと思う皆さんの気持ちに被災地の方も喜んでいらっしゃるのではないでしょうか・・。
ココアさんもお手伝いしてくれるの? ではリーダーとしてあーるさんに指示を出してあげてね(笑)
いつもコメントありがとうございます☆ これからもよろしくおねがいします(^0^)
by marie (2011-07-25 11:42)
green_blue_skyさん
ビールも餃子も美味しさ倍増でした! 早くお風邪を治してくださいね。
うちは猫レスキューのおかげで風邪を引かずにすみました。
りるさん
写真のプリント技術が年々上がっていっているのを実感しました。昔のはやっぱりインクの定着が弱い感じ。また、最近はインクジェットのプリンタで自分でプリントする人もいるみたいで、そういうのは水洗い厳禁です。
犬万、やってみたいけど、くさいだろうなあ。
ろきさん
写真の劣化が著しいので、返送まで含めて8月中には終わらせたいとのことでした。この団体の7月中のボラ募集は終わっていますが、他の団体でもあるかもしれませんね。なんとか皆さん、生きていてこの写真を取り戻してくれればいいなと思います。
marieさん
地道な作業ですよー、確かに。人海戦術が必要です。我々以前に自衛隊や警察の人たちが拾い集めてくれたことも思うと、とても手がかかっていると思います。ココアが指示をすると、休憩時間が異常に長いかもしれませんねが……。
私と同郷のしぃちゃん、これからも可愛がってあげてくださいね!
by あーる (2011-07-25 12:30)
こんなボランティアもあるんですね。
流さないで定着する方法、ないのかしら…。
昔の写真ほど残せないって、なんだか切ないですね。
by ネム (2011-07-25 14:38)
ネムさん
だいたい写真を見ると、「この人、同じくらいの年かなあ」なんてわかりますよね。親近感も湧くのですが、赤ちゃんのときの写真なんかが特にボロボロになってしまって……作業している側もとても残念なのです。
by あーる (2011-07-25 18:42)
お疲れ様でした。
前に、テレビで写真ボランティア見ました。地道な作業だし、ちょっと切ないですよね。少しでも多くの写真が、ご本人の元へ帰りますように。
by ブルームーン (2011-07-26 08:28)
ブルームーンさん
MXテレビやなんかが取材していたようです。とにかくこの人たちが生きていてくれれば、という気持ちになりました。
by あーる (2011-07-26 12:18)
大変な作業ですね。頭下がります。お疲れ様でした。
屋根に猫がいる~珍しいショット。
餃子が繋がってて美味しそう。
by OMOOMO (2011-07-26 15:26)
OMOOMOさん
少なくとも解体に関しては、さほどの重労働ではありませんでした。
今、弟がほとんど週末毎に東北の被災地に行って、一人で作業ボランティアに参加してます。こっちは労働はきつそうですがl、楽しそうです。
餃子、本当にここのは美味しいですよ!!(力説)
by あーる (2011-07-26 21:56)
こーゆーボランティアもあるんですね。
確か現地で富士フイルムがやってましたね。
蒲田餃子ランキングなんてあるんですか。
昔から『ニイハオ』で食べてたのですが、住人の友人は『歓迎』が旨いと言いますね。
なでしこの娘も行ってるんだってね。
私はあーゆー餃子より、純日本的な宇都宮の『みんみん』とか『マサシ』みたいなのが好きです。
by TAKUMA (2011-07-28 14:16)
TAKUMAさん
一度大陸の一般家庭で水餃子をいただいた人間は、日本の焼き餃子はやっぱり「余り物を焼いている」イメージになってしまうのです。
『歓迎』でも食べましたが、私は金春のほうが美味しいと思いましたねえ。
でも、宇都宮餃子も食べたことないから、行ってみたいな。
by あーる (2011-07-28 15:54)