サイコパス

　ジム・トンプスン『内なる殺人者』読了。

　典型的な（？）サイコパスの主人公。実際、何考えてんだ、こいつは……という感じで、怖いし、気味悪い。無カーしテレビで見た『アメリカンバイオレンス』というドキュメンタリー映画を思い出した。ああいうのを見ると、事実は小説よりも奇なりで、想像を超える犯罪というのがいくらも起こっているけれども。
　それにしても、この作者の名前って、キャメロンハイランドで失踪したタイのシルク王とほとんど同じ名前じゃないの？　ジム・トンプソンでシルクのアオザイを仕立てるなんていう夢を昔は見ながら、バンコクのチャイナタウンをふらふらしたこともあったなあ、と懐かしく思い出したりして（実現できてないし、多分今後もできないでしょう。大人になったらできると思ったのに……）。

　米林宏昌監督『借りぐらしのアリエッティ』を観る。

　アリエッティがとてもキュート。観る前は、いぬいとみこのこびとシリーズや佐藤さとるのコロボックルみたいな感じかと思ったが、もっと寂しい。それにしても、『トトロ』の時も思ったが、古い建物の感じがいつもすごくいいんだよなあ。こんなジムシイみたいなキャラが出てくるとは思っていなかったので、意外でちょっと嬉しい。

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