SSブログ

重いめと、やる気が出るのと [本]

  谷崎由依『遠の眠りの』読了。

遠の眠りの.jpg

 福井の生糸・羽二重織の衰退⇒人絹の普及⇒百貨店の進出⇒少女歌劇団の立ち上げと、まさに今やっているNHKの朝ドラ的な時代の話。とはいえ、歌劇が話の中心というわけではなく、その時代の中で翻弄される田舎の少女たちの生き方が描かれ、とても面白かった。いつもながら重厚な描き方。

 佐藤厚志『荒地の家族』読了。

荒地の家族.jpg

 確か溺愛猫的女人さんのおススメにあって、読んだ。なんと、あのアエルの書店員さんが芥川賞をねえ……芥川賞にありがちな、なんだこりゃな読みにくさはなかったが、重かった。あの震災、何年も何年もいろいろなところに影を落としている。

 東松寛文『S02 週末だけで70ヵ国159都市を旅したリーマントラベラーが教える自分の時間の作り方 』読了。

自分の時間の作り方.jpg

 元気になれる本。広告代理店ほどの激務でもないが、この程度の仕事の工夫・時短方法は知っているのでそこの部分はまあよいが、「人にものを聞く」前に、「自分で調べられるか考えてから」というのは、声を大にして言いたい。人の時間を奪うことになるわけだし……。もうこんなに若くないし、独り者でもないが、やりたくなるよなー、やっぱり。日本をトランジットと考えての世界一周という発想が斬新! で、案外最初からスーパーポジティブな人でもない所が共感できる。


nice!(9)  コメント(4) 
共通テーマ:

nice! 9

コメント 4

溺愛猫的女人

こんなことを言っては何ですが芥川賞と直木賞・・・何だか肌に合わないです( ̄▽ ̄;)
by 溺愛猫的女人 (2023-10-20 13:26) 

あーる

溺愛猫的女人さん
ううーん、直木賞はともかく……なんですよね。芥川賞は……なんかなあ。
by あーる (2023-10-20 22:16) 

sana

「遠の眠りの」は前に読みましたが面白かったです。時代の空気の生々しさや、どっちへ転ぶかわからない人生というのが。
芥川賞はどうもピンと来ないのや後味悪いのが多いので、評を見て好きそうでなければ読まなくなりました。何年か、受賞作は出来るだけ読むようにしてたのですが。
直木賞は大抵読みます。直木賞作家は実力ある感じ、ただ受賞作は必ずしもベストってわけじゃないというか? 選考委員の意見が割れなかった結果みたいな^^
by sana (2023-10-22 01:12) 

あーる

sanaさん
谷崎さん、力のある作家だと思います。読みごたえがある!
芥川賞、年によっても違いますが、どんな基準なのかなあ、と疑問に思います。わけわかんなきゃいいってもんでもないと思うし。
by あーる (2023-10-22 22:50) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。