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えらくたまった [本]

 ヨシタケシンスケ『しかもフタが無い』読了。

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 この線で、この表情! これで「あーあー」と納得しない人は、多分ちょっと鈍い。展覧会、行くぞー!

 グレゴリー・J・グバー「『ネコひねり問題』を超一流の科学者たちが全力で考えてみた 『ネコの空中立ち直り反射』という驚くべき謎に迫る」読了。
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 ルビーちゃんのかかりつけのお医者様がインスタでお薦めしていたので読んだ。この作者は間違いなく猫好き。科学者のなかには、必ずしも猫好きではなさそうな人(デカルトとか)もいるが、猫の動きに注目するのだから好きなんだろうな。写真の発達による動きの詳細確認やさまざまな説、果ては宇宙とのかかわりまで、学者はいろいろなことを考えるものだ。猫は何にも考えずにできちゃうんだろうけど。

 須藤古都離『ゴリラ裁判の日』読了。

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 メフィスト賞受賞作。いろいろと考えさせられる。しかしこの作者の書きぶり、日本人とは思わなかった。いい意味でアメリカの小説家と思ってしまった。日本人も出てこないし。問題作であり、話題作。やはりこれはメフィスト賞かな。

 湊かなえ『カケラ』読了。

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 イヤミスだなあ、やっぱ。ただ、この作品は人間の相関関係がちょっとわかりづらくて、読みにくかった。ルッキズムが批判される世の中になってきたけれども、やっぱり人の根底はあまり変わっていないというか……。

 誉田哲也『ドルチェ』読了。

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 エリートの姫川ではなく、独身中年女性刑事の短編集。決してほのぼのはしないが、こういう犯人の落とし方もあるんだろうな、と納得させられる。スピンオフ作品と言えるのかもしれないあ、面白い。

 高樹のぶ子『飛水』読了。

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 読み始めは、げげ、またどっぷり不倫物かよ、と思ってげんなりしたが、なぜか最後は読後感が良い。お互いの配偶者(特に主人公の夫)は、えらくないがしろにはされているが……ほとんど無生物扱いだな。


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コメント 3

溺愛猫的女人

ほとんど無生物扱いの配偶者・・ちょっと読んでみたくなりました(笑)
by 溺愛猫的女人 (2023-12-27 19:55) 

ChatBleu

猫ひねりの本、仙人から紹介された、という話を以前書きましたが、今、ようやく読み始めたところです(^^;)
あれは、理系が読むものだな、と思った。
by ChatBleu (2023-12-27 20:58) 

あーる

溺愛猫的女人さん
高樹のぶ子さん、不倫物が得意で、「うーん」という作品もあるのですが、これは面白かったです。

ChatBleuさん
そうそう、理系でないと、どうしてここまで頑張って考えられるのか、よくわからないところがあります。でも、写真技術の進化の話は面白かったな。
by あーる (2023-12-28 17:11) 

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