ファンタジー [映画]
アン・リー監督『ライフ・オブ・パイ/虎と漂流した227日』を観る。
なんというか、『推手』『飲食男女』の李安監督ではなく、やはりアン・リー監督の作品というか……なんだか全然違ってびっくりした。映像は、文句なしに美しくて、特に海のシーンなんかはものすごい。ファンタジーだよなあーと思ってしまうとそれまでだけれども、好きな映画ではあった。アカデミー賞いっぱいとってるんだな、これ。
なんというか、『推手』『飲食男女』の李安監督ではなく、やはりアン・リー監督の作品というか……なんだか全然違ってびっくりした。映像は、文句なしに美しくて、特に海のシーンなんかはものすごい。ファンタジーだよなあーと思ってしまうとそれまでだけれども、好きな映画ではあった。アカデミー賞いっぱいとってるんだな、これ。
このソン・ガンホも怖いけど [映画]
イム・ピルソン監督・脚本『南極日誌』を観る。
ソン・ガンホ主演なのに、ユーモアのかけらもなく、なんかよくわからないサイコ・ホラーでした。極限状態になった時の人間の狂気を描く、というのもそんなに目新しくはないしなあ。ユ・ジテはよくやってたけど、なんか全体的に残念な感じ。
ソン・ガンホ主演なのに、ユーモアのかけらもなく、なんかよくわからないサイコ・ホラーでした。極限状態になった時の人間の狂気を描く、というのもそんなに目新しくはないしなあ。ユ・ジテはよくやってたけど、なんか全体的に残念な感じ。
この三枚目ぶりが…… [映画]
ハン・ジェリム監督『優雅な世界』を見る。
またもソン・ガンホもの。だいぶ続けてみているけれど、顔があっさりなので飽きません。
ストーリーに特に目新しさはないけれど、このカッコよさとバイオレンスと三枚目の同居した感じは、名優ソン・ガンホならでは。幼馴染役の人も見たことあるなあ。
またもソン・ガンホもの。だいぶ続けてみているけれど、顔があっさりなので飽きません。
ストーリーに特に目新しさはないけれど、このカッコよさとバイオレンスと三枚目の同居した感じは、名優ソン・ガンホならでは。幼馴染役の人も見たことあるなあ。
韓国野球史 [映画]
キム・ヒョンソク監督『爆裂野球団』を観る。
『復讐者に……』なんかに比べ、まったくガツンとは来ない。が、日本統治下の韓国において、野球がどうして始まったか、そしてその頃の社会の風俗が出てきてなかなか面白い映画ではある。ソン・ガンホは全然怖くなくて、昔ながらの儒学を教える私塾のできそこないの次男坊という役柄。さすがに韓服がよく似合う。日本人はなぜか伊武雅刀と鈴木一真が出てくる。そんなに日本に対してガチガチに悪く描いてもいなくて、何とも不思議―な感じ。
『復讐者に……』なんかに比べ、まったくガツンとは来ない。が、日本統治下の韓国において、野球がどうして始まったか、そしてその頃の社会の風俗が出てきてなかなか面白い映画ではある。ソン・ガンホは全然怖くなくて、昔ながらの儒学を教える私塾のできそこないの次男坊という役柄。さすがに韓服がよく似合う。日本人はなぜか伊武雅刀と鈴木一真が出てくる。そんなに日本に対してガチガチに悪く描いてもいなくて、何とも不思議―な感じ。
このソン・ガンホは怖い [映画]
パク・チャヌク監督『復讐者に憐れみを』を観る。
『オールドボーイ』とかも怖かったんだけど、さらにえぐい。なんか本当は誰もそんなに悪くないはずなのに、どんどんドツボにはまっていくし、まあその描写が怖い怖い。ダークな韓国映画の面目躍如。最後にメイキングを見たらちょっと笑えたので、救われたような。
ソン・ガンホももちろんすごいが、主人公のシン・ハギュン(市川染五郎似)、GF役のペ・ドゥナがまたとんでもなくすごい。主人公なんて、セリフのない役なのに! もう一回見ろといわれたら躊躇するような内容だけれども、ガツンと来る映画。
『オールドボーイ』とかも怖かったんだけど、さらにえぐい。なんか本当は誰もそんなに悪くないはずなのに、どんどんドツボにはまっていくし、まあその描写が怖い怖い。ダークな韓国映画の面目躍如。最後にメイキングを見たらちょっと笑えたので、救われたような。
ソン・ガンホももちろんすごいが、主人公のシン・ハギュン(市川染五郎似)、GF役のペ・ドゥナがまたとんでもなくすごい。主人公なんて、セリフのない役なのに! もう一回見ろといわれたら躊躇するような内容だけれども、ガツンと来る映画。
これも列車旅 [映画]
エルマンノ・オルミ、アッバス・キアロスタミ、ケン・ローチ監督『明日へのチケット』を観る。
ローマに向かう列車の中で起こる、いろいろな国の人たちとアルバニアからの難民の家族の触れ合い等を描いたオムニバス作品。ちょっと腑に落ちないこともあるけれど、いい話なんだよなあ。たぶん、キアロスタミで追っかけて借りたんだと思う。覚えてないけど。イタリア語って確かにフランス語ほど気障っぽくなくて、スペイン語ほど激しくなくて、美しい感じはある。わかんないけど。
ローマに向かう列車の中で起こる、いろいろな国の人たちとアルバニアからの難民の家族の触れ合い等を描いたオムニバス作品。ちょっと腑に落ちないこともあるけれど、いい話なんだよなあ。たぶん、キアロスタミで追っかけて借りたんだと思う。覚えてないけど。イタリア語って確かにフランス語ほど気障っぽくなくて、スペイン語ほど激しくなくて、美しい感じはある。わかんないけど。
見たくない現実 [映画]
侯孝賢制作・監修『天空からの招待状』を観る。
台湾を空撮し、美しいところと発展のために自然を犠牲にしてきた部分を両方とも写した作品。さすがに侯孝賢で、映像はすごい。観光で行くときれいなところしか見ないけれど、実際にはなかなか悲惨な現実があるのがよくわかる。最終的な解決方法のヒントとしては、有機農業しか示していないけれど……日本語吹き替えナレーションは西島秀俊。
台湾を空撮し、美しいところと発展のために自然を犠牲にしてきた部分を両方とも写した作品。さすがに侯孝賢で、映像はすごい。観光で行くときれいなところしか見ないけれど、実際にはなかなか悲惨な現実があるのがよくわかる。最終的な解決方法のヒントとしては、有機農業しか示していないけれど……日本語吹き替えナレーションは西島秀俊。
プサンもいいな [映画]
イ・ヒョンスン監督『青い塩』を観る。
大好きなソン・ガンホの映画。監督が『イル・マーレ』の人ということで、なんというかスタイリッシュな映像に終始しているが、ソン・ガンホのとぼけた味わいは失われていない。
シン・セギョンは、ツッパリメイクをしていると、ちょっと稲森いずみくさい。
プサンにある(?)、海女のおばあちゃんのやっているセルフの鍋屋がすごくよかった。美味しそうだし、足りない貝は潜って取ってきてくれるし。
ストーリーは、まあ、おとぎ話だけど。
大好きなソン・ガンホの映画。監督が『イル・マーレ』の人ということで、なんというかスタイリッシュな映像に終始しているが、ソン・ガンホのとぼけた味わいは失われていない。
シン・セギョンは、ツッパリメイクをしていると、ちょっと稲森いずみくさい。
プサンにある(?)、海女のおばあちゃんのやっているセルフの鍋屋がすごくよかった。美味しそうだし、足りない貝は潜って取ってきてくれるし。
ストーリーは、まあ、おとぎ話だけど。
セルタネージョなんて知らなかった [映画]
ブレノ・シルヴェイラ監督『フランシスコの2人の息子』を観る。
2005年公開のブラジル映画。本国ではかなりのヒット。そもそもなんでこの映画のDVDを借りたのか忘れたけれど、面白かった。セルタネージョなんていう音楽のジャンルも知らなかったし、この映画が実話に基づいたものというのもびっくりだ。べたなサクセスストーリーといえばそうなんだけれど、ブラジル人の逞しさ、家族愛みたいなものがすごく素直に伝わって、また子役のかわいらしさも相まって感動的。
2005年公開のブラジル映画。本国ではかなりのヒット。そもそもなんでこの映画のDVDを借りたのか忘れたけれど、面白かった。セルタネージョなんていう音楽のジャンルも知らなかったし、この映画が実話に基づいたものというのもびっくりだ。べたなサクセスストーリーといえばそうなんだけれど、ブラジル人の逞しさ、家族愛みたいなものがすごく素直に伝わって、また子役のかわいらしさも相まって感動的。