なんだかんだ泣かされる [本]
浅田次郎『月島慕情』読了。
何かと泣かされる短編集(この作者にはよくあることですが)。表題作が、大正時代の吉原を描いていて興味深い。一度焼けて石造りの洋風な街になっていて、しかも女たちの必要とするすべての店があったというのは、ちょっと知らなかったなー。花魁道中なんて、いつまでやっていたんだろうか。
陳舜臣『青雲の軸』読了。
神戸育ちの華僑の作者の、エトランゼとしての青春時代を描いた自伝的小説。様々な外国人が様々な事情で吹き寄せられている街が異人館の街、北野なのだとよくわかる。中でも、兵隊にもならず(なろうとも思わないが)、常に何となく差別を受けている植民地出身者の微妙な立場が悲しい。
何かと泣かされる短編集(この作者にはよくあることですが)。表題作が、大正時代の吉原を描いていて興味深い。一度焼けて石造りの洋風な街になっていて、しかも女たちの必要とするすべての店があったというのは、ちょっと知らなかったなー。花魁道中なんて、いつまでやっていたんだろうか。
陳舜臣『青雲の軸』読了。
神戸育ちの華僑の作者の、エトランゼとしての青春時代を描いた自伝的小説。様々な外国人が様々な事情で吹き寄せられている街が異人館の街、北野なのだとよくわかる。中でも、兵隊にもならず(なろうとも思わないが)、常に何となく差別を受けている植民地出身者の微妙な立場が悲しい。
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