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東北を描いた小説二編 [本]

 井上ひさし『馬喰八十八伝』読了。

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 いつもながら、故・井上先生の作品はいくら分厚くとも、どんどん楽しく読めるのだけれど……ラストはどうなったのか、どうとでも解釈はできるという余韻はあるけれど……民百姓の中で機智で数々の難問をはねのけた稀代の大ウソつき八十八の運命が……トーホグ人には特にしみじみしてしまう。

 木村友祐『イサの氾濫』読了。

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 なんというか、ガツーンと来る小説。だが、こんなふうに響くのは、東北人だからか? 方言で書かれているということ以前に、こういう気持ちは結局は理解されづらいのか? 「あたごおる」のますむらひろし先生のカバーがかっこいい。


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