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帰省中の3冊 [本]

 1泊2日の帰省だが、涼しいので本が読めた。厳密に言うと、読み始めは帰省前だけど……

 まず、いしいしんじ『プラネタリウムのふたご』読了。

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『麦ふみクーツェ』の人。やはり、感動は深い。だが、なぜ「栓ぬき」がテンペルを殺してしまったのか、何度読んでもよく分からなかった。もちろん、故殺ではないはずだけれど。大人も読める長編児童小説(?)。こういうのを読むと、こけおどしやら単なるデートコース的な呼び物じゃない、昔懐かしいプラネタリウムに行きたくなる。「ほら、東の空が賑やかになってきましたよ」なんていう、お馴染みの語り口だが、面白かったんだよなあ。ときどき寝たけど。この小説を読んで今考えると、確かにあの口調・声のトーンなど、どれも楽しむためには大切だったんだなあと思う。

 小阪憲司『認知症の防ぎ方と介護のコツ』読了。
 
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 今さら防ぎ方もないものだが、こういう本を読むと、早期に発見し、治療はできなくても進行を緩和させる薬を飲ませるチャンスは本当はたくさんあったのかも知れないと思う。元々話がくどいところがあったので、何度も何度も同じことを言われても、そんなもんかと思ってしまっていたところがあった。それに、2~3泊の帰省のうちに、「あんた太ったんじゃない?」と30回も同じ会話を繰り返された日には、次の休みにはもう帰るまい、と思ってしまうのだ(それを否定しようが肯定しようが、同じ会話が延々と続く。嫌がらせだと思うじゃないですか!)。
 反省を込めて読んでいる。普通ならこういう文字の大きな実用書は、「儲けようと思って……」と思ってしまうのだが、素直に役立つ本として読めた。やはり実用書は需要と供給なのだな、と今さらながら考える。

 佐藤多佳子『聖夜』読了。

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 帰りの新幹線が大宮まで全然座れなかったので、仙台→大宮間で立ち読み終了。
 音楽を色で捉えたというメシアンのオルガン曲、聞いてみたくなったが、メジャーなのかマイナーなのかもわからない。バッハのインベンションやトッカータとフーガくらいならわかるけど……ちょっとクールな(育ち方のせいもあってひねた?)主人公の少年の認めた「天野」がいちばん好きなキャラクターかな。出てくるオルガン曲やプログレのロックの曲がちゃんと頭に浮かばないので何だが、この辺りがわかるとなお楽しめるのかも。短編。

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