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映画に怨みはないが [映画]

 ジョン・タートルトーブ監督『魔法使いの弟子』を観る。

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 この映画を観ていて、獣医さんからの電話がかかってきて、残りを観終わった頃にモモ姐さんの容態が悪くなったので、映画の内容はあまり頭に入っていないし、何となくゲンが悪くなってしまった……

 陳舜臣『鄭成功(上・下)』読了。

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 日中混血児・鄭成功と、その幼なじみ林統雲らの活躍を描く作品。陳舜臣先生の文章は読みやすいので、歴史小説でも楽しく読める。この頃の日本と中国は、制約があれども案外自由な雰囲気。特に海賊・海商には、間の海は庭のような物だったのだな。

 ミシェル・ゴンドリー監督『グリーンホーネット』を観る。

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 案外面白かった。別にキャメロン・ディアスを使わなくてもいいとは思うが。ジェイ・チョウが地味ながらいい感じ。それにしても、ブルース・リー版でもこんなに主人公は役立たずなんだろうか。

 畠中恵『おまけのこ』読了。

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 お馴染みひ弱な若旦那・長崎屋の一太郎の短編集。鳴家や屏風のぞきの活躍がけっこうあって面白い。なんてことはないんだが、ほのぼのとしている。

 アゴタ・クリストフ『悪童日記』読了。

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 朝日新聞に載っていた、最近亡くなった人の特集に作者が載っていて、早速借りてみた。
 この読後感の悪さは、何となくルナールの『にんじん』に似ているが、全体の雰囲気としてはむしろ北朝鮮を描いた『にんじんどろぼう』に似ている。舞台としてはドーデやアンネの日記等の頃であり、戦争なのだと思うが、痛快なところもあり若干不快なところもあるピカレスクで、不思議な味わい。但し、読んで後悔はしなかったなあ。

 桐野夏生『冒険の国』読了。

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 読み終わって、「え? いつ書いたの?」と思ったら、やはり1988年にすばる文学新人賞を取り損ねた作品だという。重苦しく、饐えたにおいの漂ってくるような短編。浦安の海の澱んだ腐臭を感じるような。

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溺愛猫的女人

こんにちは

あーるさん、風邪が流行っているので気をつけてね。
畠中恵さんの新刊を借りようと思ったら237人待ちでした。

by 溺愛猫的女人 (2011-11-06 11:50) 

あーる

溺愛猫的女人さん
畠中先生、えらい人気ですね。
今風邪をひくとえらいことになるので、注意してはおりますが……はやり始めましたか。
by あーる (2011-11-06 21:43) 

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