比べられないけれど

　ディミトリ・フルフェルスト『残念な日々』読了。

　ちょっと前に読み終わっていたのだけれど、記録するのを忘れていた。『美しい子ども』の中に短編を載せていた作者だったが、こちらの方が面白かったかな。ベルギー最下層階級のだらしない人たちの話だけれど、なんとなくまあ、そんなに極悪でもなくて。下品なことはとんでもないけど。

　一橋文哉『モンスター　尼崎連続殺人事件の真実』読了。

　たまたま上の本と「最下層」的なつながりはできたけれども、全然違う。べろんべろんでも下品でも、そこに愛があるかないかではまったく違う。
　あまりにも人間関係複雑すぎてわからないけれど、こんなにたくさんの人が死ぬまで警察が本当になーんにもしていなかったのか、と思うと驚き。
　それにしても、この本にある、美代子に人身掌握（蹂躙）術を教えた「M」って実在したんだろうか。

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