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たくましすぎ、したたかすぎ [本]

 余華著・飯塚容訳『血を売る男』読了。
 
血を売る男.jpg

 そのせいでエイズ感染だのなんだのと問題は山積しているが、昔の日本同様、中国では手っ取り早く稼ぐためには売血をするのが常套手段だ。文革前の田舎の35元は大金なんだろうなあ、すごく。
 現金を手にするために、迷信があろうと力が抜けようとピンハネに会おうと、とにかく血を売りに行く。昔見た映画だと、血を一回抜いて、次に塩水をどんぶり3杯飲んで検査をごまかしてもう一度抜いてもらっていたが、その描写はこの本にはなかったな。その代わり、ギリギリまで水を飲んで血を増やしていくというわけのわからない迷信があって、面白かったけど。いや、この本も読みごたえがあって、とても面白かった! 余華、お気に入りになったかも。


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