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猫エッセイ [本]

 クラフト・エヴィング商會プレゼンツ『猫』読了。
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 昭和29年に中央公論社から出された同タイトルの本を復刻したもの。可愛いクロネコのイラストが光る。
 大佛次郎、谷崎潤一郎、井伏鱒二、壺井栄等の大御所から、元々小説家ではない人のものまで、猫に関するエッセイを集めている。驚くことには、昭和14年に書かれた柳田國男のエッセイ『猫の島』にはすでに、宮城県田代島のことが書いてあったりする。去年の夏行ったけど、いいところだったなあ。
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ここの家のおばさんは、玉子チャーハンをくれるから、待ってます[猫]

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いっしょに行った友人に遊んでもらう子猫

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おねえさんの脚にじゃれる子猫


 さて、やはり今と違って、猫はとても野生的に生きていて、様々な危険と隣り合わせだったり、外出したまま帰らなくなってしまったりするのだが、この頃にも、「正直なところ私は猫に飼われている」(坂西志保『猫に仕えるの記』なんていう表現が出てきたり、大金をかけて飼い猫を病院に連れて行ったりという猫好きの人は確かにいたのだな、と微笑ましい。

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