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3冊 [本]

 まずは、大平光代『だからあなたも生きぬいて』読了。
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 とある知り合いのおじさんに、「すごいねえ、感動するよ!」と、10年ほども前に勧められたことがある。今頃読んだが、文字も大きいし、厚い本でもないのに、面白くなくて読み進まなくて、存外時間がかかった。家田荘子以外にいわゆる「極妻」のことが書いてある本を資料として探していて、ふと思いついて借りたけれど、あんまりそれらしき内容は書いていなかった。16才の時の、ほんのちょっとの時期だけ暴力団の組長の嫁になっていたということらしい。それでは、いわゆる「姐さん」にはなれないのだな。
 立派なことを成し遂げたすごい人だというのはわかるけれど、読み物としてはあまりにも平板。
 次は、吉橋通夫『なまくら』読了。
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「あさのあつこ氏絶賛!」ということだったが、少しばかり説教臭い。素直に読めばいいんだろうけど、なんか素直に泣ける感じではない。作者の年齢か? でも、ともかくも、物語に出てくる少年たちは、ドラマの中でよく闘っている。
 そして、今頃読んでごめんなさい。坂井希久子さん『恋活 コイカツ』読了。
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 のっけから「インセクト・クラッシュ」でびびらせられ、最後のがオールの受賞作。最初に出した単行本でこのクオリティだもんなあ。才能もあるし、努力家だし、本当に頭が下がってしまう(おまけに、いい人だ、多分)。まいりました! しかしまあ、スタイルいいからいいけど、この表紙はすごいぞ。

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チャコ&ミニ

初めの2つ、持っています。
なまくらの作者の別の話がちょっと気に入った記憶があります。10年近く前に読んだので題名は忘れてしまいました。遣唐使のころの話だったような気がします。
by チャコ&ミニ (2010-10-26 23:42) 

あーる

おおー! 坂井さんの『恋活』もオススメします!
『なまくら』の作者の方はご高齢ですね。
子供も読める時代物をたくさん書いていらっしゃるようですが、そういうジャンルの方は案外少なくて貴重かも知れません。
by あーる (2010-10-27 00:47) 

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