感動したりしなかったり

　海堂尊『マドンナ・ヴェルデ』読了。

　もしかすると、同作者の『ジーン・ワルツ』を先に読まないといけなかったのかなあ。面白いんだけれど、どこまでも理詰めの娘とその反対の母親という構図は、ちょっと作り物めいているし、何となく今読むのが辛い作品かも。

　唯川恵『ベター・ハーフ』読了。

　わりと一気に読める長編。バブル絶頂期に結婚した二人のその後の遍歴を辿る。恋愛小説とはいえない。あまりにステレオタイプな生き方のように見えるけど、案外こういう人たちっているのかも知れないと思えるリアリティはある。私ならとっくに離婚してますけど……。

　フランク・ダラボン監督『グリーンマイル』鑑賞。

　これも小説は読んだ。あんまり理由なく感動的というか、つじつまとかどうでもよく感動的。それにしてもパーシーは本当に憎たらしいな。ここまで憎める人物がいれば楽なのに、なかなかそこまでの悪人はいないものだ。こうなると、次は観てない『フォレスト・ガンプ』かな。

　ティム・バートン監督『アリスインワンダーランド』鑑賞。

　監督とジョニー・デップの黄金コンビの独特の世界。アリスの女優さんがよかったな。それに、なんといってもチェシャ猫がやわらかそうでいい。ストーリーとしては単純だけど、これは映像として楽しめばいいのかな。

　講談社文庫『輝きの一瞬　短くて心に残る30編』読了。

　中島らもとか東野圭吾とか……すごく有名な人たちの書いた超短編小説。これだけ集められると帰って印象に残りにくいというか……藤原伊織のが意外とよかったり、篠田節子のがやっぱり怖かったり。今野敏先生のも面白かったですよ。

今回の実家でのDVD鑑賞のお供は白麒麟でした

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