容赦なく読む

　ちょっと長い帰省の間に、どんどん本を読みました。仕事してないし、読む時間はあるのです。
　先ずは、横溝正史『お役者文七捕物暦　蜘蛛の巣屋敷』読了。

　お馴染みの人形佐七ではなく、お役者文七というキャラ。これも女に見まごうイケメンの大活躍だが、なんかやっぱり金田一物ほど面白くないんだよなあ。エロもおどろおどろしさもあるんだけれども。

　五十嵐貴久『交渉人』読了。

　最期のどんでん返しが効いているし、面白かった！！　そうか、『リカ』の人か。詳しく書くとネタバレになっちゃうな。

　黒川博行『八号古墳に消えて』読了。

　大好きな黒マメコンビの推理。マメちゃんは今回も冴えている！　関係ないけれども、黒川先生は『週刊現代』にかいじん21面相の真犯人と中傷されたことがあるらしい。許せんな。

　乾ルカ『夏光』読了。

　短編集。怖くて悲しい話。表題作はオール読物新人賞なのだな。どれも印象が強いが、『Out　of　the　World』が切なかったなあ。もちろん、表題作も鮮烈。

　川村湊編『現代沖縄文学作品選』読了。

　現代沖縄文学の定義はよく分からないが、ここに集められた作品の作者はみなけっこうな年齢、で、やはりエンタメではなくて純文学なのだな。というわけで、池上永一などは入らない。この中では、崎山多美さんが気に入ったので、他の作品も借りて読んでみることにした。

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