ちょっと惜しい

　朝井リョウ『チア男子！』読了。

『桐島、部活やめるってよ』ほどの面白さは、正直、なかった。やっぱり2作目ってたいへんなんだな。
　チアリーディングについてはよく勉強しているし、いろいろわかって読む方も面白かったんだけど、何でこんなに簡単に男子ばっかりのチア部に人が集まるのかなあ。何となく動機付けが曖昧なまま進行してしまうので、クライマックスも何となく疑問が残ってしまう。男子チアに自分では偏見はないと思うけど、新しい部活を始めるのって、もっとたいへんだと思うんだよな。
　それに、大学生の話なのに、今時の男子大学生はこんなに子供っぽいのか？　というのが、若干興醒め。こんなもんかもしれないけど、まるっきり中坊くさい。誉田哲也の『武士道……』シリーズに比べると緊張感もちょっとないかも。でも、全然つまんないかっていうとそんなこともないので、次回作に期待します。

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タグ：朝井リョウ チア男子！ 青春小説