観て、読んで

　亀井亨監督『映画版ねこタクシー』を観る。

　ドラマ版とは違うエンディング。どうしたって全体的に無理のある話ではあるが、カンニング竹山のタクシー運転士だけは、こういう人、タクシーの運転士にいるよなあと、妙にリアリティがある。御子神さん、小麦ちゃんがすごくかわいかった。

　グレゴリ青山『グ印亜細亜商会』読了。
　

　もしかすると、弟に借りて読んだかな、これ。このひとは、中国語もヒンディー語も多分ちゃんと勉強してはいないようなのに、何でこんなにわかってしまうんだろう。興味を持つ、強く持つことがとても大事なのだな。
　福州路の古本屋をあさったことがないではないけど、こんなふうな視点で見ていないから、おもしろいものをずいぶん見つけ損ねているような……いいなー、ミャンマー行きたいなあ。

　川上弘美『溺レる』読了。

　短編集。すべては恋愛物だけれど、すべてが「道行き」だ。生きていても、死んでいても、何もかも移ろっていく、確かな物は何もない闇夜の手探りのような小説集。何だか寂しくなっちゃうんだよなあ。

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