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生きにくい時代だったけれど [本]

林真理子『白蓮れんれん』読了。

白蓮れんれん.jpg

 華族とはいえ妾腹に生まれ、不幸な結婚を二度したけれど、最後には好きな人の下に駆け落ち……世の風当たりの強い中、自分の幸せのために、愛を貫いた情熱の歌人……というのが世間のイメージだけれど、この書き方はちょっと違うな。華族の血を引くゆえの不幸さは本当だとして、最後の駆け落ちも、本当に宮崎滔天の息子が好きだったのかしら……なんとなく、身も世もないほどの恋に身を焦がして、という感じはしないんだよなあ。もちろん、計算でできるようなたやすい行動ではないだろうけれども。


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コメント 2

ネム

NHK『花子とアン』の蓮子さんのモデルですよね。
あのドラマでは大恋愛な感じだったけど、実際は環境から逃げ出したい気持ちの方が高かったのかなあ。
昔、母に父と結婚した理由を聞いた時、「家から逃げたかったのかもしれない」と言っていたのを思い出します。
by ネム (2015-08-10 23:48) 

あーる

ネムさん
特にあの時代は、本当に「女は三界に家なし」で、なまじ家柄がいいだけに逃げ出せなかったりもしたんでしょうね。『花子とアン』は結局見なかった……
by あーる (2015-08-11 00:15) 

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