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フィクションだけど [本]

 本橋信宏『フルーツの夜』読了。

フルーツの夜.jpg

 ライターの筆者の出会った人たちのノンフィクションに見せかけて、実はフィクション。優秀な人による文章という感じは非常に強い。最後に、「フィクションかあ」と思っちゃうので、非常に印象の強い一篇一篇なのに、なんとなくインパクトが薄くなっちゃうんだよなあ。小説と思って最初から読めばいいのかもしれないが。

 北条民雄『いのちの初夜』読了。

いのちの初夜.jpg

 ハンセン氏病で33歳で夭折した作家が、その病を得た人たちの側から描いた小説。短編だが、こちらはなんとも印象が強い。人は病を得て、「いのちそのもの」になる、というのが物凄さがある。



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