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最後はともかく [本]

 中山七里『おやすみラフマニノフ』読了。

おやすみラフマニノフ.jpg

 このミスのひとで、この人はやっぱりすごいと思う。『さよならドビュッシー』ほどの大どんでん返しやスリルには乏しかったが、きっとクラシックファンにはたまらないこの曲の描写など、すごく読みごたえがあり、また文章も読みやすく、すいすい読めて夢中になれる。やっぱりクラシックは、ちゃんと聞くべきなんだろうな。

 稲葉真弓『声の娼婦』読了。

声の娼婦.jpg

 なんとなくこれまであまりこの人の本は当たらなかったような気がするのだが、これは面白かった。どこまでも静謐な雰囲気ではあるけれど、ともかく表題作は、最後にちょっと動きの予感があって、余韻が素晴らしい。 


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