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戦争小説から…… [本]

 菊村到『硫黄島・あゝ江田島』読了。

硫黄島.jpg

 戦争をとても生真面目に描いていて、表題作はどちらも読みごたえがあった。が、大正生まれのこの作者がのちにお色気ミステリ系を書くようになるにはどんな経緯があったのかなあ、とふと思ったり。

 小泉武夫『夕焼け小焼けで陽が昇る』読了。

夕焼け小焼けで陽が昇る.jpg

 尊敬する小泉先生の自伝的小説。やはりというか、すさまじい少年時代。昔はよかった、と手放しに言うにはちょっとものすごい。蛇やカエルを干したやつも普通に食べるんだなあ……幼少期からの食に対するこだわりにもすごいものがあるが。ただ、知らないけれどもよい時代だったのだなあ、とも確かに思わせられる。


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