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どれもよい [本]

 森絵都『永遠の出口』読了。

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 なんというか、世代的にぴったり過ぎてはまった。そうそう、中学の時は校内暴力・積木崩しでしたねえ。共感がすごすぎて、だいたい自分と同じ人かと思えてくる。が、自分はこんなに成長していないかもしれん。

 川上弘美『某』読了。

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 芥川賞作家特有のわけのわからなさはあるものの、これはこの人の中で自分的に一番面白かった。「誰でもない者」とは何か、そしてそれを疎む者は何か。小説でしか書けない世界をさらっと書いているが、読み終わると案外重い。

 西加奈子『サムのこと 猿に会う』読了。

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 収録されている『サムのこと』『猿に会う』『泣く女』はどれも面白かった。が、すべて何かもの悲しい予感を漂わせて終わっている。余韻がすごい。

柚月裕子『蟻の菜園ーアントガーデンー』読了。

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 面白かったが、あまりに出てくる人間が不幸すぎて、実感がもてないほど。確かに、松本清張オマージュと言われれば少しうなずける。北陸のイメージって、これだとちょっとよくないなあ。


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溺愛猫的女人

西加奈子『サムのこと 猿に会う』、面白そうですね。
by 溺愛猫的女人 (2023-04-02 21:16) 

あーる

溺愛猫的女人さん
西加奈子さんはたいてい面白いですね(個人調べ)。次はどんなのを書いてくれるかと期待してしまいます。
by あーる (2023-04-03 12:15) 

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