弾丸でも読んだり聴いたり [本]
斎藤美奈子『日本の同時代小説』読了
なるほど、1960年以降の文学史をまとめたものってなかったのか。それにしたって、またまた図書館の読みたい本リストにたくさんの本がたまってしまいました。分析には人によって意見があろうけれども、時代の代表作をまとめておいてもらうと、本読みとしては助かるな。
工藤美代子『カナダ遊妓楼に降る雪は』読了。
先に彼女の実体験階段本を読んだが、こちらが本業。いわゆる「からゆきさん」だけではなく、アメリカ・カナダに行った人たちも確かに存在したわけで……ラストの、彼女たちの故郷を訪ねる旅のところがなんとも切ない。どんな商売をしたにせよ、必死に働いて国に送金した人たちの過去を暴くような権利は誰にもないが……。
梁石日『夢の回廊』読了。
前半は、子供のころの朝鮮人部落の強烈な記憶(?)をもとにした短編。後半はタクシードライバーもの。相変わらず、読ませるねえ。泣かせるのもあった。
松本清張『家紋』聴了? The CD Bookのシリーズで、朗読は故・市原悦子。たいして声を変えているわけでもないように思えるのに、キャラクターを演じ分け、聴き手を引き付ける腕は、さすが。もちろん作品自体もすごく面白いんだけど。過去迷宮入りになった殺人事件について、何年もたってから記憶がよみがえる……一ノ関圭の短編にもあったな、こういうの。
なるほど、1960年以降の文学史をまとめたものってなかったのか。それにしたって、またまた図書館の読みたい本リストにたくさんの本がたまってしまいました。分析には人によって意見があろうけれども、時代の代表作をまとめておいてもらうと、本読みとしては助かるな。
工藤美代子『カナダ遊妓楼に降る雪は』読了。
先に彼女の実体験階段本を読んだが、こちらが本業。いわゆる「からゆきさん」だけではなく、アメリカ・カナダに行った人たちも確かに存在したわけで……ラストの、彼女たちの故郷を訪ねる旅のところがなんとも切ない。どんな商売をしたにせよ、必死に働いて国に送金した人たちの過去を暴くような権利は誰にもないが……。
梁石日『夢の回廊』読了。
前半は、子供のころの朝鮮人部落の強烈な記憶(?)をもとにした短編。後半はタクシードライバーもの。相変わらず、読ませるねえ。泣かせるのもあった。
松本清張『家紋』聴了? The CD Bookのシリーズで、朗読は故・市原悦子。たいして声を変えているわけでもないように思えるのに、キャラクターを演じ分け、聴き手を引き付ける腕は、さすが。もちろん作品自体もすごく面白いんだけど。過去迷宮入りになった殺人事件について、何年もたってから記憶がよみがえる……一ノ関圭の短編にもあったな、こういうの。
ペコペコお化け [猫]
最近、今の仕事で必要だし、仕方がなくて会社でやっている英語の教室に入って勉強しているのですが、ちょっとした目論見違いでTOEICで点数を稼ぐためのクラスに入ってしまい、毎回毎回テストがあるので泣く泣くお勉強をしています。週一とはいえ、きついんだ、これが。この歳になってこんな受験勉強をするようになるとは思っていなかったよー、トホホ。なんて、夜汚い部屋でお勉強をしていると、突然……
マーリィちゃん、音もなく現れてはいきなり机に載って矢の催促。何ですか、藪から棒に。後ろを振り向くと……
最近、夜になるとこんな「ペコペコお化け」が現れて、おやつのパウチをねだるので、油断ができません。
記事的には日にちが前後しますが、30日(金)は、終了間近なので、サントリー美術館の河鍋暁斎展に駆け込みました。金曜日は20時まで開けているのです。
言わずもがなの幕末から明治にかけて活躍した天才絵師ですが、本当にいろいろな作品があって、びっくりしました。でもって、けっこう猫好きの人みたい。見ごたえのある展覧会だったのですが、最後は閉館時間が迫ってちょっと駆け足になってしまったのが残念。
わ! びっくりした!
ねえ、ちょっと。小腹空いた!(マ)
マーリィちゃん、音もなく現れてはいきなり机に載って矢の催促。何ですか、藪から棒に。後ろを振り向くと……
いや、僕はそうでもないんですが、ねえさんが……(ラ)
はいはい、助っ人頼まれたのね
最近、夜になるとこんな「ペコペコお化け」が現れて、おやつのパウチをねだるので、油断ができません。
近所の桜。けっこう夜はまだ冷えるねえ
記事的には日にちが前後しますが、30日(金)は、終了間近なので、サントリー美術館の河鍋暁斎展に駆け込みました。金曜日は20時まで開けているのです。
撮影ができるのはこれだけですが
言わずもがなの幕末から明治にかけて活躍した天才絵師ですが、本当にいろいろな作品があって、びっくりしました。でもって、けっこう猫好きの人みたい。見ごたえのある展覧会だったのですが、最後は閉館時間が迫ってちょっと駆け足になってしまったのが残念。
弾丸、蒲郡-その1ー [旅行]
青春18きっぷ、まだ残りがあります。ので、前にTV番組の「激レアさんを連れてきた。」でやっていた、平日20人くらいしかお客が入らなかったところから年間45万人にまで来館者が増えたという、興味津々の竹島水族館に日帰りしてきました。ここは、かつての旭山動物園のように、閉園の危機を職員の皆さんの努力で盛り返した、今注目水族館なのです。
もうこの辺りは、関西風の焼き方になってくるんだねえ。ちょっと味濃いめでしたが、満足して歩き出します。
最近やたら池の水を抜く番組で外来種が悪者っぽく扱われていますが、もうちょっと擁護してあげてもいいと思うんだよね。彼らのせいではないんだし。
本当に小さな水族館なのですが、めちゃめちゃ堪能しました。いいよ、ここ! 期待以上でした。
たった一日だけのことなのですが、写真が多いので、もう一回続きます。
最寄駅は蒲郡。遠かったねえ……
けっこう早めに出たのに着いたらもうお昼だったので、まずは昼めし!
もうこの辺りは、関西風の焼き方になってくるんだねえ。ちょっと味濃いめでしたが、満足して歩き出します。
青森にはリンゴポストがあったなあ
駅前にはこんなのがありました
ちょっと駅からは歩きますが……
水族館入り口付近にこんな張り紙が。エサなんて怖くてやれないよー
入り口にはカブトガニとクラゲ。まあ、ツカミはばっちりかな?
でも、ここで面白いのはこの手作りの情報ボード!
このちっちゃなネオンテトラの水槽がイワシの大水槽の代わりだったなんて……
スッポンモドキなんて、いるんだ!
うんうん、まったくだ!
最近やたら池の水を抜く番組で外来種が悪者っぽく扱われていますが、もうちょっと擁護してあげてもいいと思うんだよね。彼らのせいではないんだし。
ウツボ、この見せ方がすごいと思ったら、こんな表彰状まで!
旧館長の激レアコレクションらしい
初めて見たけど、「ギマ」という魚。蒲郡の人には、「=煮付け」らしい
そんなにうまくは入らないと思うけど……
そうだよねえ、人間だもの
これはショーではないのですが、マッサージがとても気持ちよさそうでした
ほー、勉強になる
荘厳なライティング
来た来た、ダイオウグソクムシ
チンアナゴって案外長いんだ!
飼育員さんのご苦労がしのばれます
なんかこのカエル、田河水泡先生っぽい
ここの売りの一つはタカアシガニに触れることや
グソクムシに触れることです(自分で触ってます)
本当に小さな水族館なのですが、めちゃめちゃ堪能しました。いいよ、ここ! 期待以上でした。
たった一日だけのことなのですが、写真が多いので、もう一回続きます。
あたしも! [猫]
どいてよ……
……(ラ)
ふああああああああ(ラ)
どいてったら!
ちょっと、何言ってるかわかんないんすけど(ラ)
と、ライチ君はよくこんなことをしてくれるのですが……
あれ? マーちゃん?
何よ、あたしだって新聞くらい読むわよ(マ)
っていうか、向きが逆だしさ
女子猫が新聞読むと生意気?(マ)
いや、そういう問題じゃないから
ライチはしょっちゅうなのですが、この間珍しくマーリィが邪魔しに来ました。しかしこれって、猫あるあるの一つではありますが、いったい何をしたいのかなあ。
おまけ
豊岡駅にあったカバンの自販機
初めて見たので、びっくりでした。こんなのあるんだねえ。
ここは、行ってみよう [本]
井上理津子・安村正也『夢の猫本屋ができるまで Cat’s Meow Books』読了。
会社員をやりながら本屋、しかも猫のいる本屋を開店・運営することなんてできるんだろうか……まあ、自分では無理だと思うけど、憧れではあるかなあ。ここはぜひ行ってみなくちゃ。三茶から歩けそうだし。
ビブリオバトルという世界があるのは面白かったが、実際にYoutubeで見ると、若干引く。
会社員をやりながら本屋、しかも猫のいる本屋を開店・運営することなんてできるんだろうか……まあ、自分では無理だと思うけど、憧れではあるかなあ。ここはぜひ行ってみなくちゃ。三茶から歩けそうだし。
ビブリオバトルという世界があるのは面白かったが、実際にYoutubeで見ると、若干引く。
青春18きっぷ2019春の陣ー意外と寒かった西へその3 [旅行]
朝起きて、せっかくなのでまたひと風呂浴びて、そのまま朝食へ。朝食バイキングも、天橋立ホテルの食堂で食べられます。
地の食材を使った和食がすごく美味しかった。サバの煮たやつとか、イカと大根の煮物とかしらす干しとか……なんか、うれしい朝食バイキング。
いやあ、大正解。朝食付きにしてよかった! ほくほく。
なんか、ちゃんとした(?)ボロ宿に訪ね当たらなくてねえ。しかも、今回は本来こんなに早く到着する予定じゃなかったから、駅近を優先したんだよね。まあ、次回頑張りましょう。
で、1両でてこてこ走る丹後鉄道に揺られること約1時間。周りは田んぼか山か、大きな家か、はたまた海か、という風景。いいところだなあ。
が、しかーし! 久美浜から乗るはずのバスは、なんと土日休は運休! これをめざしてやって来たのに!! もともと工業団地のためのバスなので、お休みの日は走らないのです。なんというリサーチ不足! 何もない駅前で膝から崩れ落ちました。
駅の売店のおねえさんに、タクシーの有無を聞いたら、「乗り合いタクシーがあるので、電話して予約できるか聞いてください」と。電話をしたら、「すみませーん、一杯です」と言われたのですが、折もよく、駅前に一台おばさま運転士さんの電気自動車タクシーが来ている……網野駅から二人お客さんを載せる予約をいただいたということでしたが、無理を言って一緒に乗せていただくことに。久美浜から20分ほどかけて網野の駅前まで戻ります。網野で京都市内から高速バスで来られたという年配の女性を二人乗せ、タクシーは一路「谷工業団地」を目指します。
「はあ~、遠いわあ」とおっしゃるお二人。京都から高速バスで、3時間かかったうえ、網野からもかなり走るので、かなりびっくりしています。
そしてとうとうたどり着いたのがここ!
野菜のかき揚げ丼定食だったのですが、美味しかったなあ。さすがのお味。調味料は購買コーナーで買うこともできるのですが、いいお値段だったので、ぐっと我慢。この調味料を使いこなせる自信もなかったし……ところで、今回は安野先生の新作『メアリー・ポピンズ』の原画展がかかっていたのですが……
展覧会はさすがに撮影禁止でしたが、御年92歳の先生、まだまだいけるなあ。この色彩感覚、素敵です!! メアリー・ポピンズばかりではなく、『もりのえほん』の不思議な原画もたくさんあって見ごたえがありました。
後ろ髪はひかれましたが、帰りのバスも大変少ないので、駆けずり回って堪能し、バス停へ急ぎます。
久美浜駅から豊岡までは丹後鉄道。そこでJRに乗り換え、ここからはばりばり特急に乗ります。それでも、新大阪まで相当かかったぞ。まあ、いいけど。
乗ったのはほんのちょっとの区間だったのですが、きれいな車両だったのでドタバタ写真を撮りまくりました。
全部計画通りとはいかず、なんだか天橋立で若干まったりしてしまった旅でした。桜も見ましたが、とにかく今回の旅は、なんだか肌寒く、花冷えという言葉がぴったりでした。
まあ、でも本も読めたし、景色も見られたし、電車もいっぱい乗ったし、まずまず楽しい旅でした。終了!
ホテルはほぼ海の真ん前
この写真だと美味しそうに見えませんが、ヘルシーで美味しかったのです
あら汁が香ばしい。なるほど、ちょっと炙るといいのね
地の食材を使った和食がすごく美味しかった。サバの煮たやつとか、イカと大根の煮物とかしらす干しとか……なんか、うれしい朝食バイキング。
全く期待していなかった素朴な見かけのケーキも美味しい
いやあ、大正解。朝食付きにしてよかった! ほくほく。
さて、丹後鉄道に乗りますかね
「日本ボロ宿紀行」ファンとしては、本来こういうところに泊まらなくちゃいけないんだろうけど……
なんか、ちゃんとした(?)ボロ宿に訪ね当たらなくてねえ。しかも、今回は本来こんなに早く到着する予定じゃなかったから、駅近を優先したんだよね。まあ、次回頑張りましょう。
へー、こんな車両もあるんだ。いいなあ
で、1両でてこてこ走る丹後鉄道に揺られること約1時間。周りは田んぼか山か、大きな家か、はたまた海か、という風景。いいところだなあ。
久美浜駅で降りました
が、しかーし! 久美浜から乗るはずのバスは、なんと土日休は運休! これをめざしてやって来たのに!! もともと工業団地のためのバスなので、お休みの日は走らないのです。なんというリサーチ不足! 何もない駅前で膝から崩れ落ちました。
駅の売店のおねえさんに、タクシーの有無を聞いたら、「乗り合いタクシーがあるので、電話して予約できるか聞いてください」と。電話をしたら、「すみませーん、一杯です」と言われたのですが、折もよく、駅前に一台おばさま運転士さんの電気自動車タクシーが来ている……網野駅から二人お客さんを載せる予約をいただいたということでしたが、無理を言って一緒に乗せていただくことに。久美浜から20分ほどかけて網野の駅前まで戻ります。網野で京都市内から高速バスで来られたという年配の女性を二人乗せ、タクシーは一路「谷工業団地」を目指します。
「はあ~、遠いわあ」とおっしゃるお二人。京都から高速バスで、3時間かかったうえ、網野からもかなり走るので、かなりびっくりしています。
そしてとうとうたどり着いたのがここ!
京丹後ルーツの料理屋・和久傳の作った、「和久傳の森」
ここには安藤忠雄設計の安野光雅美術館があるのです
ですが、せっかく和久傳さんの施設ですので
ランチでもいただきましょう
カラフルな調味料が用意されています
野菜のかき揚げ丼定食だったのですが、美味しかったなあ。さすがのお味。調味料は購買コーナーで買うこともできるのですが、いいお値段だったので、ぐっと我慢。この調味料を使いこなせる自信もなかったし……ところで、今回は安野先生の新作『メアリー・ポピンズ』の原画展がかかっていたのですが……
出た! ライム・ジュース・コーディアル!!
味はわかっているけど、飲まずにはいられません
展覧会はさすがに撮影禁止でしたが、御年92歳の先生、まだまだいけるなあ。この色彩感覚、素敵です!! メアリー・ポピンズばかりではなく、『もりのえほん』の不思議な原画もたくさんあって見ごたえがありました。
やっちゃいました、大人買い
後ろ髪はひかれましたが、帰りのバスも大変少ないので、駆けずり回って堪能し、バス停へ急ぎます。
私、こんなところにいるんですねえ
山路来て 何やらゆかし 菫草
でかい野菜、いいなあ
久美浜駅から豊岡までは丹後鉄道。そこでJRに乗り換え、ここからはばりばり特急に乗ります。それでも、新大阪まで相当かかったぞ。まあ、いいけど。
久美浜駅のカフェにて。なんかかわいいけど、なんだろ
梨と生姜のホットスムージーが激烈に美味しかった!!
これはごく一般的な車両ですが
え? 何々? これ乗っていいの?
わーい、わーい
わーい、わーい
わーい、わーい
乗ったのはほんのちょっとの区間だったのですが、きれいな車両だったのでドタバタ写真を撮りまくりました。
豊岡からは特急こうのとり
何でもキティちゃんだなあ、最近
うん、わかるわかる。いいところだもん
新幹線ではちょっとおごってビーフカツサンド
全部計画通りとはいかず、なんだか天橋立で若干まったりしてしまった旅でした。桜も見ましたが、とにかく今回の旅は、なんだか肌寒く、花冷えという言葉がぴったりでした。
まあ、でも本も読めたし、景色も見られたし、電車もいっぱい乗ったし、まずまず楽しい旅でした。終了!
ニュー・フレンチ・ミステリ? [本]
ピエール・ルメートル『その女アレックス』読了。
フレンチ・ミステリはシムノンのメグレ警視なんてばっかり言っていちゃあいけないんだな。すごく面白かった。逆転に次ぐ逆転で、最後はちょっと切ない終わり方だったけれども。ただ、書評でいろいろな人が書いているが、シリーズ1作目よりも先にこの2作目の翻訳が発売されるというのはよくないよなあ。こうネタバレしてしまうと、第1作目の『悲しみのイレーヌ』は非常に読みづらい。
フレンチ・ミステリはシムノンのメグレ警視なんてばっかり言っていちゃあいけないんだな。すごく面白かった。逆転に次ぐ逆転で、最後はちょっと切ない終わり方だったけれども。ただ、書評でいろいろな人が書いているが、シリーズ1作目よりも先にこの2作目の翻訳が発売されるというのはよくないよなあ。こうネタバレしてしまうと、第1作目の『悲しみのイレーヌ』は非常に読みづらい。
青春18きっぷ2019春の陣ー意外と寒かった西へその2 [旅行]
朝一で京都について、樂美術館を見終わっても、まだお昼過ぎ。
京風ラーメン、全部が全部そうじゃないのはわかっているが、麺が細くてゆですぎ感が強い。かんなで削ったようなうっすいチャーシューはまあまあ美味しかったんだけど、ねえ。
というわけで、もう一丁鈍行旅を続けるか、と乗り込んだのは嵯峨野線。
前の晩、いつもなら熟睡するはずのムーンライトながらなのですが、つい魔が差して持って行ったCDブックの鬼平犯科帳より『俄か雨』を聞いたら、なんか眠れなくなっちゃって……その睡眠不足をここで取り返して爆睡です。だって、遠いんだもん。
しかもなんか開け方にコツがいる……何のことはない、何かの古い建物(別なホテル?)をリノベしたようなホテルなんでしょうね。まあいいや、安いから。
で、このホテル、隣の天橋立ホテルときっと経営が一緒なんでしょう。食事の場所もお風呂も全部隣の施設を使っています。浴衣も雪駄もあって、そのまま隣に風呂に入りに行けるようになっている……が、寒くてとても浴衣に丹前なんかでは行けませんでした。ただ、お風呂はすごく大きくて、露天風呂もあってよかったので、朝晩入ってやりましたが。
さて、早い時間にチェックインできてしまったので、暇になった。となれば……
下界だけでも十分寒いのに、ちょっと上にあるビューランドがまた、寒い!!
天橋立、お約束の股のぞきもやってみましたが、なんかくらっと来た。
でもさあ、このまんまじゃ悔しいじゃん。ってんで、風呂で十分温まってから無理無理出かけてみたりして。
お酒もおつまみもどれもたいへん美味しいのですが、このまま飲んでいるとえらいお値段になりそうなので、早々に退散。
って、まだ8時前だったのですが、町は真っ暗です。開いているお店はこの「くじからラーメン」くらい。あ、くじから=9時からではなく、「九力」であるらしい。だったら、「くぢから」じゃないのかなあ、なんて考えつつホテルに戻って、ほどなく寝てしまいました。長い一日だったからね。2万歩くらいも歩いているし。
翌日に続く。
お昼は安直に駅ビルの拉麺横丁
京風ラーメン、全部が全部そうじゃないのはわかっているが、麺が細くてゆですぎ感が強い。かんなで削ったようなうっすいチャーシューはまあまあ美味しかったんだけど、ねえ。
というわけで、もう一丁鈍行旅を続けるか、と乗り込んだのは嵯峨野線。
前の晩、いつもなら熟睡するはずのムーンライトながらなのですが、つい魔が差して持って行ったCDブックの鬼平犯科帳より『俄か雨』を聞いたら、なんか眠れなくなっちゃって……その睡眠不足をここで取り返して爆睡です。だって、遠いんだもん。
着いたのは美しくなった天橋立駅
泊まったのはここではなくて
その隣にある、ここ
内装はとてもきれいですが、部屋にはトイレなし
ドアが今時オートロックの丸い鍵穴タイプ!
しかもなんか開け方にコツがいる……何のことはない、何かの古い建物(別なホテル?)をリノベしたようなホテルなんでしょうね。まあいいや、安いから。
で、このホテル、隣の天橋立ホテルときっと経営が一緒なんでしょう。食事の場所もお風呂も全部隣の施設を使っています。浴衣も雪駄もあって、そのまま隣に風呂に入りに行けるようになっている……が、寒くてとても浴衣に丹前なんかでは行けませんでした。ただ、お風呂はすごく大きくて、露天風呂もあってよかったので、朝晩入ってやりましたが。
さて、早い時間にチェックインできてしまったので、暇になった。となれば……
美味そうな干物の前を通って
文殊堂を見学したり(扇形のおみくじを吊るすんだ、ここ)
天橋立につながる橋が
ぐるっと回って
船を通すのを見学したり
冷えるよねえ
行きはともかく帰りが怖いリフトに乗って
山の「ビューランド」という施設から天橋立を見下ろしてみたり
下界だけでも十分寒いのに、ちょっと上にあるビューランドがまた、寒い!!
誰も乗ってないし
動いていないメリーゴーラウンドは
割とパンダが怖い
とにかく寒いから誰も遊んでません!
天橋立、お約束の股のぞきもやってみましたが、なんかくらっと来た。
でもさあ、このまんまじゃ悔しいじゃん。ってんで、風呂で十分温まってから無理無理出かけてみたりして。
明るいうちに目をつけておいた駅横のお店は
いいお酒があるのですが、ちょっとお高め
突き出しは厚揚げにフキ味噌
熟成伊根ぶりの刺身
ポテトサラダ
お酒もおつまみもどれもたいへん美味しいのですが、このまま飲んでいるとえらいお値段になりそうなので、早々に退散。
って、またラーメンかよ
って、まだ8時前だったのですが、町は真っ暗です。開いているお店はこの「くじからラーメン」くらい。あ、くじから=9時からではなく、「九力」であるらしい。だったら、「くぢから」じゃないのかなあ、なんて考えつつホテルに戻って、ほどなく寝てしまいました。長い一日だったからね。2万歩くらいも歩いているし。
翌日に続く。
青春18きっぷ2019春の陣ー意外と寒かった西へその1 [旅行]
さて、青春18きっぷの季節です。またまた頑張ってえきねっとで予約しまくって、ムーンライトながらの切符をとりました。出発は、「ねこのひょっこり展」を見た21日の夜です。
時間通りに大垣に到着し、無事恒例の「大垣ダッシュ」も成功し、大垣⇒米原、そして米原⇒山科へと進んだのですが、そこで、とんでもないことが!
なんと、この後堅田に進むはずの湖西線が強風のため運転見合わせ! えええええ? 堅田からガンガン歩いて琵琶湖大橋を徒歩横断しようと思った勇壮な計画は、こうしてもろくも潰え去ったのでありました……なすすべもなく、山科から京都に引き返します。佐川美術館、残念ながら次にお預け。
京都でも一つ美術館を見るつもりだったのですが、いかんせん時間が早すぎる。京都駅前で時間をつぶすとすれば、もうここしかない!
銭湯です。が、ここはリニューアルしてからえらく人気が出てしまって、番号札を出されて順番に入らされる始末。そろそろ朝の時間つぶしにはほかの場所を探さなくちゃ、かなあ。
とにもかくにもひと風呂浴びて、さっぱりしたところで出かけました。
いやあ、初めて見た。噂には聞いていたが、立派なもんじゃのう。こんな美しい大学でキャンパスライフを送ったら、また青春も変わっていたのかも知らんねえ。
そこからまたしばらく歩いて……
と、ちょっと御苑で開館までの時間つぶしをしましたが、実際行きたかったのは、10時開館の、ここ。
楽焼の窯元に隣接して建てられている小ぢんまりした美術館です。会社の同僚が、行ってよかったというので、今回覗いてみました。
折しも富士山をテーマにしたお茶碗の特集をやっていました。まー、いいものなんだろうなあということしか私などには……お茶なんかやってる人だとずんと面白いんだろうなあ。落ち着いたいいところではあるのですが、私には猫に小判かしら。
というわけで、予定よりも早く次の目的地へ向かう羽目に。それにしても、寒いなあ。桜や桃は咲いていますが、こんなに気温が低いとは思っていませんでした。長袖Tシャツにパーカー、その上にスタジャンというユニクロファッションでばっちり決めていても、風が冷たい! まさに春は名のみ、の感じです。
たいしたことないけど、続く。
時間通りに大垣に到着し、無事恒例の「大垣ダッシュ」も成功し、大垣⇒米原、そして米原⇒山科へと進んだのですが、そこで、とんでもないことが!
なんと、この後堅田に進むはずの湖西線が強風のため運転見合わせ! えええええ? 堅田からガンガン歩いて琵琶湖大橋を徒歩横断しようと思った勇壮な計画は、こうしてもろくも潰え去ったのでありました……なすすべもなく、山科から京都に引き返します。佐川美術館、残念ながら次にお預け。
京都でも一つ美術館を見るつもりだったのですが、いかんせん時間が早すぎる。京都駅前で時間をつぶすとすれば、もうここしかない!
どーんと京都ステーションホテル、の地下にある……
銭湯です。が、ここはリニューアルしてからえらく人気が出てしまって、番号札を出されて順番に入らされる始末。そろそろ朝の時間つぶしにはほかの場所を探さなくちゃ、かなあ。
とにもかくにもひと風呂浴びて、さっぱりしたところで出かけました。
地下鉄烏丸線に乗り込んで今出川駅まで行きます
おお、これがかの有名な同志社大学か!!
いやあ、初めて見た。噂には聞いていたが、立派なもんじゃのう。こんな美しい大学でキャンパスライフを送ったら、また青春も変わっていたのかも知らんねえ。
そこからまたしばらく歩いて……
京都御苑に入ってみました
ひろびろー
なんと早咲きの枝垂桜が咲いていました。きれいだなあ
花は桜だけでもありませんが
と、ちょっと御苑で開館までの時間つぶしをしましたが、実際行きたかったのは、10時開館の、ここ。
樂美術館です
楽焼の窯元に隣接して建てられている小ぢんまりした美術館です。会社の同僚が、行ってよかったというので、今回覗いてみました。
うーん、渋い! 渋すぎる!
折しも富士山をテーマにしたお茶碗の特集をやっていました。まー、いいものなんだろうなあということしか私などには……お茶なんかやってる人だとずんと面白いんだろうなあ。落ち着いたいいところではあるのですが、私には猫に小判かしら。
というわけで、予定よりも早く次の目的地へ向かう羽目に。それにしても、寒いなあ。桜や桃は咲いていますが、こんなに気温が低いとは思っていませんでした。長袖Tシャツにパーカー、その上にスタジャンというユニクロファッションでばっちり決めていても、風が冷たい! まさに春は名のみ、の感じです。
たいしたことないけど、続く。
旅で読んだり聞いたり [本]
北杜夫『夜と霧の隅で』読了。
そうなんだよね、故・北杜夫先生は芥川賞作家だったんだ、改めて。表題作でとっていて、これはもちろんいい作品なんだけれど、この短編集だと『谿間より』がいちばん印象にあるんだよなあ。おそらく昔、わざわざこれを選んで読んで、青海省の安宿で昆虫ハンターと話をしたからだ。何でこんなこと思い出せるのかなあ。最近忘れることが多いのになあ。
サマセット・モーム『ジゴロとジゴレット』読了。
あれ? モームって、こんなに面白かったっけ? どれも面白いんだけど。確かに訳者あとがきに遭った通り、一つだけ悲惨すぎるのがあったけど。もっと読んでみよう。『月と6ペンス』とか、長編は読んだつもりでっちっとも覚えていないのに。
池波正太郎『鬼平犯科帳(18)より 俄か雨』(横浜CD文庫 ヨコハマ シーディー ブンコ CD)神谷尚武/朗読
これは、変わり種。車窓から景色を見ながら本を読めるという理想形を考えて、CDをiPodに入れて行って、電車で聴いた。が、ムーンライトながらで聴いていて、眠れなくなるという大失態。ほんなら寝られるのに、しかも、暗くて車窓から景色が見えないのに聴き始めてしまった。これは、全然ダメ。でもなあ、面白かったんだよなあ。朗読の力というのか、文章の力というのか……
そうなんだよね、故・北杜夫先生は芥川賞作家だったんだ、改めて。表題作でとっていて、これはもちろんいい作品なんだけれど、この短編集だと『谿間より』がいちばん印象にあるんだよなあ。おそらく昔、わざわざこれを選んで読んで、青海省の安宿で昆虫ハンターと話をしたからだ。何でこんなこと思い出せるのかなあ。最近忘れることが多いのになあ。
サマセット・モーム『ジゴロとジゴレット』読了。
あれ? モームって、こんなに面白かったっけ? どれも面白いんだけど。確かに訳者あとがきに遭った通り、一つだけ悲惨すぎるのがあったけど。もっと読んでみよう。『月と6ペンス』とか、長編は読んだつもりでっちっとも覚えていないのに。
池波正太郎『鬼平犯科帳(18)より 俄か雨』(横浜CD文庫 ヨコハマ シーディー ブンコ CD)神谷尚武/朗読
これは、変わり種。車窓から景色を見ながら本を読めるという理想形を考えて、CDをiPodに入れて行って、電車で聴いた。が、ムーンライトながらで聴いていて、眠れなくなるという大失態。ほんなら寝られるのに、しかも、暗くて車窓から景色が見えないのに聴き始めてしまった。これは、全然ダメ。でもなあ、面白かったんだよなあ。朗読の力というのか、文章の力というのか……